戦後の2台のスクーター
シルバーピジョン
三菱重工業が1946年に製造
シルバーピジョンという車名は平和の象徴であるハトにちなんでおり、
1948年にはライバル車両であった富士重工の「ラビット」と共に皇室へも献上されています。
シルバーピジョンは1950年から1964年まで日本国内のスクーター市場では平均して約45%のシェアを保ち続け、
モーターサイクリスト誌最優秀デザイン賞を1950年代に3年連続で受賞
しかし、自動車の販売好調から「シルバーピジョン」を製造していた三菱水島製作所はオート三輪・スクーター製造を全て打ち切り、自動車へ転換した為1964年に生産終了
総生産台数は463,000台以上
アメリカのサルスベリー社のスクーターを参考に開発されています。
エンジンは4サイクル単気筒112cc
Vベルト式無段階変速機を採用
近くにラビットがあるのでは・・・と探すと、隠れるように車の影に
ラビット
富士重工により1946年より製造
ラビットS601に使用された「空気ばね」は世界初のエアサス技術だと言われています。
空冷4サイクル単気筒135cc
リアの車輪には陸上爆撃機「銀河」の尾輪が流用というおもしろい逸話もあります。
1947年から量産、1968年まで製造
この2つのスクーターは共に1946年に誕生し、戦後に庶民の足として日本を支えたスクーターです。
2つのスクーターに触れ、比べる事ができたのに感激しました。
INDIAN CHIEF
インディアンはアメリカで最も古いモーターサイクルブランドで、前身は1901年に設立
その後、23年にインディアンモーターサイクル設立
INDIAN CHIEFは、チャールズ B.フランクリンのデザインにより1922年にデビュー。
インディアンの旗艦モデルとして1953年までラインアップに君臨した名機が”チーフ”です。
現代に復活したインディアン・ブランドでも、旗艦の名前はチーフとして受け継がれています。
日本では、警視庁が1918年に実施したバイクによる交通違反取り締まりの際、インディアンチーフを採用し、「赤バイ」として親しまれたそうです。
SPEC エンジンSV1200cc
サスペンション フロント/ガーターフォーク リア/プランジャー
ブレーキ ドラムブレーキ
特に興味のあるものをピックアップしましたが、他にもたくさんのビンテージカーが!
また折を見て紹介していきたいです。
近いうちににまた行きたいミュージアムでした。
広島県福山市北吉津町3-1-22
TEL: 084-922-8188
年中無休
(年末年始も開館)
AM9:00~PM6:00